2025年の始まりはいかがでしたか。
早くも一か月が経ち、節分・立春を迎えます。立春の前日の節分に「豆まき」をする風習は、季節の変わり目には邪気が入り悪いことや予期せぬことが起こりやすいので、節分に豆をまいて悪いものを追い払い、幸運(福)が来るようにと願って古来から行われてきたと考えられているそうです。節分には「鬼は外、福は内」と言って豆まきをされる場合があるかと思います。鬼は邪気として、病気や不幸といった災いを招くと考えられ、豆で鬼(邪気)を払ったとされています。伝統的な行事ですが、少し立ち止まって考えてみましょう。「邪気」を辞書で調べると、(1)人に害を与えようとする心・悪意(2)病気を起こす悪い気などと表されています。さらに(1)には「すなおでない、ねじけた気持ち・悪気」と、ありました。邪気は私たち自身の心の中にもあると思います。「誰かにひどいことをする」「いじめる」「相手を見下す」「差別する」「ぞんざいな扱いをする」など、「鬼のような心」と言いますが、人間、ともすればそんな心を出してしまうことがあるかと思います。豆まきで「鬼は外」と言うときに、自分の中にある「鬼の心」(邪気)を追い払い、自分自身が人権感覚のある「より人間らしい人間に」なるように努力していきたいものです。もし「鬼は外」と言って豆をまくときの気持ちを小学生などに説明するとしたら、自分の心の中の「意地悪な気持ち、わがままな気持ち、弱い者いじめをしてしまう気持ち」などを追い出し、すてきな人になりましょうと言いたいです。さらに、もし自分の心に「苦しい気持ち、しんどい思い」などがあれば、吐き出して誰かにきいてもらい、少しでも心の中を楽にしてくれたらいいと伝えます。そして「福は内」と、幸せに向かう希望を取り込んでもらいたいと思います。節分は「どこかの悪い鬼をやっつける」ということより、「自分の中の鬼(邪気)を追い払う機会」にしてみてはいかがでしょうか。きっと幸せがくる気がします。
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